在宅介護で導入したいICTツール

家族の在宅介護を続ける上で、日々の業務負担や医療・服薬の管理は大きな課題です。
一般的に知られているカメラや見守りセンサー以外にも、介護者の負担を減らし、高齢者の自立を助ける便利なICTツールが登場しています。

まず、日々の健康管理を楽にするのがスマートバイタル機器です。
通信機能が搭載された血圧計や体温計などを指し、測定するだけでデータが自動的にスマートフォンのアプリへ転送・記録されます。
手書きの手間が省けるだけでなく、グラフ化された推移を主治医や訪問看護師へ簡単に共有でき、病気の早期発見に繋がります。

次に、認知症による薬のトラブルを防ぐのが服薬支援ロボットです。
あらかじめ設定した時間になると、音声や光でお薬の時間を知らせ、自動的に1回分ずつ切り出して提供してくれます。
飲み忘れや重複して飲んでしまう過剰摂取のリスクを完全に防ぎ、遠方の家族へ内服完了の通知を送る機能も備わっています。

さらに、排泄ケアの負担を根本から変えるのが排泄予測デバイスです。
下腹部に超音波センサーを装着することで、膀胱内の尿のたまり具合を計測し、排尿のタイミングを事前に介護者のスマートフォンへ通知してくれます。
これにより適切な時間にお手洗いへ誘導できるようになり、オムツへの排泄を減らすとともに、介護者の精神的な負担を大幅に軽減できます。

これらのICTツールは、高齢者の尊厳を守るだけでなく、介護家族が自分の時間や心のゆとりを取り戻すための大きな助けとなります。
一部の機器は介護保険の対象(福祉用具レンタルや購入)になっている場合もあるため、まずは担当のケアマネジャーに相談してみることをおすすめします。