介護施設のなかで最もサービス内容がバラエティ豊富で、望めばホテル以上の待遇も得られることから人気となっているのが介護付有料老人ホームです。
介護保険制度が導入されて以来、その数は増え続けていますが、需要が旺盛なため今後も供給が続くことが予想されています。
そんな介護付有料老人ホームですが、幾つかの入居条件があることを知っておきましょう。
要介護度の有無に拘わらず、65歳以上でなければ入居できないホームがほとんど。
ごく稀に最低年齢を60歳に設定しているホームもありますが探すのは困難です。
60歳以上であれば、まだ介護を必要としないお年寄りでも入居は可能。
そのような自立したお年寄りだけを受け入れているホームもあれば、要介護度が高い人たちだけを受け入れているホームもあります。
前者のホームの注意点は、要介護状態になると退去を迫られる可能性が高いこと。
入居前にどこまでケアして貰えるのか確認しておくことが大切です。
後者は寝たきり状態の要介護度5になっても大丈夫な手厚いサービスが魅力ですが、一時金は総じて高額な傾向にあります。
認知症の高齢者も基本的に入居は許可されますが、あまりに症状が重篤なケースにおいては、綿密な相談を要する場合がほとんどです。
いずれにしても、介護保険制度導入直後に比べれば格段に介護付有料老人ホームに入りやすくなっていることは事実。
ただし、サービス体制に定評があるホームに人気が極端に集まる傾向にあるため、場合によっては長い入居待ちを強いられることになるでしょう。